姉妹探偵 『姉妹探偵』第1編 冷徹な天使と、慈悲深き悪魔005 空港へ向かう電車のリズムに揺られながら、私はふと、窓の外を流れる灰色の景色に過去を重ねた。 悲しいことに、私たち二人の両親はもういない。 2032年5月。突然の事故だった。もうすぐ、あれから3年が経とうとしている。 「時が解決してくれる」な... 2026.01.29 姉妹探偵小説第一部
姉妹探偵 『姉妹探偵』第1編 冷徹な天使と、慈悲深き悪魔004 あれから6年。 世界最高峰の研究機関で、犯罪者の心理と行動、そして科学捜査の全てを吸収し、博士号という最強の武器を手に入れた姉が、帰ってくる。 (お姉ちゃん。……見つけたのかな。悪意を止めるための計算式を) 「発生する前に潰す」という姉の挑... 2026.01.21 姉妹探偵小説第一部
姉妹探偵 『姉妹探偵』第1編 冷徹な天使と、慈悲深き悪魔003 姉がイギリスへ発つと決めたのは、高校3年の秋だった。当時、私はまだ中学生。東大への進学確実と言われていた姉が、突然「ロンドン大学(UCL)へ行く」と言い出した時の、職員室の騒ぎは今でも覚えている。 『なぜ、わざわざ海外なんだ? 日本の司法を... 2026.01.15 姉妹探偵小説第一部
姉妹探偵 『姉妹探偵』第1編 冷徹な天使と、慈悲深き悪魔001 第1部 事件ファイル1 凍てつく指先と雨の旋律(メロディー)第1章 帰国した天才灰色の春、2035年 電車の窓から見える東京の空は、今日も分厚い灰色に覆われていた。 2035年、春。 線路沿いの桜並木は満開に咲き誇り、風に吹かれてひらひらと... 2026.01.09 姉妹探偵小説第一部